コロナが明けて数年ぶりの来日という事で、私自身この日を楽しみにしていた。
まだまだ暑い夏の日、さらっとシンプルな装いで出迎えてくれた夏子さん。
少し照明が落ちた室内、手元に光るアクアマリンがあまりに美しくて撮らせてもらった。
私にとってNATSUKOTOYOFUKUは、近いようで遠いどこか憧れに似た存在。
5歳からミラノで暮らす夏子さんは、
その話し方に心地良いリズムがあって
優しさ 知的さ そんな言葉が似合う素敵な女性。
思い返すと、私がこのブランドに出会ったのは19歳の時。
独創的なフォルムとsilverが放つ存在感に圧倒された覚えがある。
そのブローチが私にとって初のNATSUKOTOYOFUKU作品で、それからいくつ仲間入りしても、出会ってしまった!!!と毎回新鮮な気持ちになってしまう。
そしてこのブローチだけは"ジュエリーと身につける人"そんな関係性とは少し違って、インテリアのように眺めディスプレイしている思い出深い作品。
"私の原点を見つめる" そんな感覚に近いかもしれない。
当時もいまもその美しさは変わらず、
何か変わった事があるとすれば、私は年齢を重ねながらゆっくりゆっくり憧れに追いついていく感覚が膨らんでいるということ。
それが何よりの原動力で、きっと私はデザイナーNATSUKOTOYOFUKU自身に魅了されているんだと思う。
改めてデザイナーへの感謝と作品への敬意をもって、自分の好きを楽しみ育てるエノードという場所を大切にしていきたい。そう感じる時間だった。
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