Natsuko Toyofukuのジュエリーはロストワックス製法という古くより彫刻鋳造に用いられる技法で作られています。これは、ワックス(ロウ)を利用した鋳造方法で、複雑な形状や細部をより忠実に再現できるというもの。
ジュエリーの原型である"ワックスデザイン"はアトリエにてハンドメイドで行われています。
この日デザインしていたのは、お客様のオーダーリング。祖母のネックレスのパールを使ってシルバーリングを作りたいとのこと。素敵ですよね。
"ワックスデザインは、ジュエリーの仕上がりにとても影響するので丁寧に作りあげます。オーダーされたお客様は小柄な方なので、シルバーになった時の重さも考えないといけないですね" と夏子さん。
身につけた時のストレスがないよう、デザインを小さくするのか、それとも軽くするのか、流れるように削られていくデザインは徐々にリングらしく、完成のイメージができるまでに。
"あなたのリングは丸みがあるから本当に付け心地が良いのよ" ってお客さんが言ってくれるんですよ。
そう言いながらデザインをライトに透かせる眼差しは、エネルギッシュで思いやりに溢れており、どんな精密な機械でも手仕事の凄みは超えられないものがあると感じます。
パーソナルさが凝縮されたオーダーリング。
ハンドメイドの温みはきっと特別なものになるとはずだと確信しています。
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